藤井大洋さんの最新作オービタルクラウドを読んだのでレビュー。

オービタルクラウド読んだ

藤井大洋さんと言えばKindleのセルフパブリッシング(自己出版)でリリースされた「Gene Mapper」が有名ですが、まだ読んだ事がなく、今回のオービタルクラウドが始めての出会いとなります。

どんな本?

流れ星の発生を予測するWebサービス〈メテオ・ニュース〉を運営するフリーランスのWeb制作者・木村和海は、衛星軌道上の宇宙ゴミ(デブリ)の不審な動きを発見する。それは国際宇宙ステーション(ISS)を襲うための軌道兵器だという噂が、ネットを中心に広まりりつつあった。同時にアメリカでも、北米航空宇宙防衛軍(NORAD)のダレル・フリーマン軍曹が、このデブリの調査を開始した。その頃、有名な起業家のロニー・スマークは、民間宇宙ツアーのプロモーションを行うために自ら娘と共に軌道ホテルに滞在しようとしていた。和海はある日、イランの科学者を名乗る男からデブリの謎に関する情報を受け取る。ITエンジニアの沼田明利の助けを得て男のデータを解析した和海は、JAXAに驚愕の事実を伝えた。それは、北米航空団とCIAを巻き込んだ、前代未聞のスペース・テロとの闘いの始まりだった──電子時代の俊英が近未来のテクノロジーをリアルに描く、渾身のテクノスリラー巨篇! (電子書籍版同時発売)

面白かった

2020年と近未来SF作品なのですが、2014年にリリースされただけあってスマートフォンやラズベリーなど近代的なガジェットやキーワードが頻繁に登場し、HotmailやBlackBerryがレガシーな物になりつつある描画がとても面白い。

多少難しいIT系用語が登場したりもするが最低限の説明はしてあるので誰でも読めると思う。ただ、やはり少しだけでもITやハードウェアに興味がある人の方が楽しめる事は否めない。また、宇宙に関する話がメインですが、ハードボイルドな面もあるので展開に退屈せず、470ページをペロっと読んでしまった。

登場人物のキャラクターがしっかりとして分かりやすいのも好印象。特にエンジニアの明利の姿は是非映像化された姿を見てみたいほど気に入った。読み終わって本を閉じる=お別れが惜しいほどだった。

藤井大洋さんの他の作品を見たくなった

この「オービタルクラウド」が非常に気に入ったので「game mapper」をはじめKindleにて連載中の「UNDER GROUND MARKET」も読んでみようと思います。

また、このオービタルクラウドはKindleでのリリースはもちろん、分冊版という1冊目が150円(2014年4月2日現在)で2、3冊目が700円という購入もできるようです。いいな、このシステム。

オービタル・クラウド
藤井太洋
早川書房
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